あらすじ
比類なき麻雀の才覚を見せる玉藻
「一発自摸!」
1300・2600である。
「ふぉっふぉっふぉ。麻雀の歴はこう見えても長いぞよ」
玉藻の機嫌が良くなって来た。
そこにすかさず
「よ!麻雀の女神!」
「麻雀の弁天様」
と男どもが持ち上げる。
勿論玉藻を麻雀部に誘うためだ。
こんなタレントはそうそう現れない。
若さ・美貌・麻雀の腕。
どれをとってもそこいらの娘に引けを取らない。
しかし玉藻は中々麻雀部に入る気にならない。
「よし、ではこうしよう。次の局でお主等どちらかがわらわを止めれば考えてやらんでもない」
そして雪を見て
「この娘でも良いんじゃぞ」
「じゃぁやってやろうじゃないの」
雪が浩助と代わる。
7巡後。
「自摸」
雪が止めた。
「面白い。これだから麻雀は辞められんのぅ」
「で、どうするの?入るの?入らないの?」
「今度会うまで考えさせて」
そうして玉藻は部室を出て行った。
浩助「欲しい」
雪「こら」
つづく