Mahalitoのブログ

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少女ロマンス・スプリングその21

あらすじ
遂に男女の仲になってしまった敵同士の隆史と玉藻

隆史「何でこんな事に・・・」
頭を抱える隆史。
「昨夜は楽しかったぞよ」
頭の中で玉藻が微笑む。
「いかんいかん。情に流されては。奴は何と言っても我らが仇敵」
昨夜の楽しさを引きずりつつもホテルを出る。

呪術を使う。
本当は呪術を使うと大なり小なり自分自身の寿命を縮めることになるので余り使いたくないのだが、
事は緊急を要する。
「追跡。玉藻の前」
目の前に円形の窓が現れ追跡先の対象が点となって点灯する。
「跳躍。大」
隆史を後ろから押すように大きな手が現れ一気に飛ばした。
「びゅーん」
思わぬ所に飛んだ。
どこかの住宅街のようだった。
「玉藻の潜伏先かも知れん。要注意だな」
「カンカンカン」
金属の階段を降りる音がした。
陰に隠れて様子を窺う。
(居た。奴だ)
其処に降りて来たのは他ならぬ玉藻、玉藻の前だった。
隆史は気づかれぬ様にそっと後をつけた。


つづく