Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬119

あらすじ
その頃京香は

話は1日遡る。
京香が1人で自転車を漕いでいると、
後ろから男が付いてきた。
容姿端麗な京香なのでこう云うのには慣れっこだ。
信号で止まると追いつかれるので信号無視もした。
しかししつこく付いてくる。
「熊さんかよ」
大通りの信号で振り切ったが、
後ろから大声で
「ちょっと待って。落とし物だよー。人形ー」
京香は止まって後ろを振り向いた。
確かにリュックに付けていた人形を持っている。
リュックを見てみると糸が切れていた。
「ありがとうー。信号が変わったらそっちに行くー」
そして人形を受け取った。
「ありがとう。お礼をしなきゃ」
「礼には及びませんよ。ぐー。あ」
腹が鳴った。
「身体は正直ね。そこのマックに行きましょ」
そうして軽く話し込んで連絡先を交換して今に至る。
男には五月蠅い京香にしては珍しくお熱だった。
「三郎さん・・・」
京香は昨日の男の事を思い浮かべていた。
「ちょっと誘ってみるか」

(バイク女子はお嫌いですか?)
すぐに返信があった。
(嫌いではないですよ)
京香はいつになく嬉しかった。
(バイクに乗って海に行きませんか?)
(はい)
(東京駅で待ち合わせしましょう)
(分かりました)


つづく

京香