あらすじ
その頃都内地下鉄で
雪は東京メトロに乗車していた。
腹部の辺りに手が当たった。
「やだ」
するとその手はだんだんと局部に向かって動いていった。
「すーっ」
雪は右手の親指と人差し指でその手を思いっきりつねった。
「!!!」
すると手は雪の股間から離れて浮いていった。
雪に見えたのは手だけだった。
「何あれ?私にだけ見えてるようだし、妖怪かなんか?」
電車が駅に着いた。
手は車内から扉を通って外に出て行った。
「追った方が良いのかな?」
雪も車外に出た。
すると見覚えのある男達が出てきて、
「お嬢さん。後は任せて」
「貴方達は」
隆史と胡桃だった。
「阿」
「吽」
謎のかけ声を掛けると手が何かの網に掛かったのように空中で停止した。
隆史が大きなホラ貝を吹くと手が吸い込まれていった。
胡桃「臨兵闘者皆陣列在前」
何事も無かったかのように喧噪はなくなった。
雪「貴方達一体」
隆史「陰陽師・・のようなものです」
雪「へ、へぇ」
つづく