Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬52

あらすじ
CBRに乗り慣れてきた楓に思わぬ連絡が

ぺこぺこぺぺん
工場の人「楓君?今から用ある?」
楓「特にありません」
「じゃぁCBR持ってきてよ」
「え?どうかしたんですか?」
「良いから良いから。良い知らせだと思うよ」
「分かりました。直ぐ行きます」
着替えてメットもって財布もって免許もって。他に忘れ物は無いかな?
よし、出発だ。
10分で工場に着いた。

「メカニックさん来ましたよ」
「おう良く来たね。CBRそこに駐めてちょっと裏側に来てくれるかな」
言われるとおり着いて行くと、
「これは・・・」
そこには緑のZX-4RRが鎮座していた。
「これの元のオーナーさんがどうしても赤青のCBRが欲しいというのでね」
「僕のと交換するんですか?」
「察しが良いね。悪い話では無いかと思うが、どう?受けてみる?」
「有難い話です。是非とも交換しましょう」
「書類作成に時間が掛かると思うから、それまでCBRに乗ってて。事故はしないようにね」
「はい、分かりました」

5日後工場にて
「京香さん!」「あら、楓君」
なんとZX-4RRの元の持ち主は京香だった。
「ZX-4RRを乗りこなしてたんですか?」
「いいえ。じゃじゃ馬過ぎて手に負えなくなって」
「成程。其れでCBRを」

本当はCBRが欲しいならCBRを買えば良かっただけなのに、
”楓のCBR”が欲しいが為に態々こんな芝居を打った京香だった。
「ところで、この後予定はあるのかな?楓君」
「特にありませんが」
「じゃぁ2人でツーリング行きましょう」
「行きましょう」
2人は山へと消えていった。


つづく