そのころ電話で
「京香、京香」
「どうしたの?希望」
「紅葉に先を越された」
「え?あんた何もしてなかったの?」
「まさか紅葉に行かれるとは思ってなかった」
「事の後先を取られるとねぇ。あんたが悪いわよ」
「しょぼーん」
その頃楓と紅葉はデートしていた。
動物園でレッサーパンダを見ていた。
「パンダかわいいー」
(あなたもね)
紅葉はニコニコしながらパンダを見ていた。
楓はニコニコしながら紅葉を見ていた。
(桜子、どうしてるかな?)
「楓君何考えてるの?」
「え、いや、、、」
「当ててあげよっか」
「あ、そのう」
「エッチな事!」
「・・・」
「当たっちゃった!」
そうだともそうで無いとも言えず楓は押し黙ってしまった。
「また私とやりたいの?」
「え、その、、、」
「良いよ、またやらせてあげるよ。その代わり。。。」
「その代わり?」
「前の女(ひと)の事は忘れて頂戴」
どうする楓。
つづく