あらすじ
日曜日のアヴァンチュール
その頃、楓に振られた京香は、
「そうそう、無残にも断られちゃってね」
と誰かと電話で話していた。
「そうなのよ。非道いでしょう。こんな美人のお姉さんをねぇ」
それに対して
「でも、誰かいい人がいるんじゃ無いの?そうじゃなきゃ断らないでしょう」
「そう言えば電話番号も教えて貰ってないしねぇ」
「あぁ、それは完全に眼中にないわ」
「そっかぁ・・・」
「じゃぁ次は私が誘っちゃおうかな」
日曜日が来た。
バイクで来ると目立つので、楓は電車と徒歩で桜子の家まで向かった。
「ピンポーン」
ベルを鳴らすと、
「はい。どちら様ですか?」
と桜子の声が聞こえた。
「俺俺、オレオレ詐欺」
と言うと、
「了解しました」
とそこで今か今かと待っていたかのように直ぐに玄関のドアが開いた。
「待ってたよー」
「会いたかったよー」
2人は直ぐに家の中に消えた。
3時間後。何も無かったかのように楓は出てきて、
ややふらふらとしながら電車に乗って帰った。
もちろんやるだけの事はやった。
「楓の初めて、貰っちゃった」
つづく