Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬40

あらすじ
情事を交した楓と桜子

その後。
桜子はもう楓の前に姿を現す事はなかった。
「桜子、、、急に居なくなるなんて」
ふらふらと桜子を探すように彼方此方を行き交ったが、どこにも居なかった。
「何処に行ったんだよ」
桜子の家は誰も居なかった。
学校の隣の席にも居なかった。

大学の麻雀部にふらりと姿を現すかもと考えて行ってみた。
そこに居た。見覚えのある後ろ姿が。
「桜子!」
つい強い口調で呼んでしまった。
「?」
振り返った女性の姿は、希望だった。

残酷にも楓の予想を裏切ってしまった。

CBRに乗って町を走っていると偶然にも前に桜子がいた。
ブレーキを掛けてスピードを落とし左手で車道側の腕を掴んだ。
「きゃー」
顔を見ると別人だった。
そこに張っていた警官が居て、その様子を見て駆けつけてきた。
「署に来て貰おう」
女性と一緒に事情聴取を受けた。
前科も無く事件性も少ないと言う事で厳重注意に終わった。
指紋は全部採られた。


その後。
楓の携帯に知らない番号から電話が掛かってきた。
迷わず取った。
「もしもし」


つづく