あらすじ
綾音危機一髪
「ぐぉぉぉぉ」
死神が鎌を振り上げた。
「すぱーん」
綾音の首が飛んだ。
「おい、まずいぞ」
「また遅かったか」
隆史と胡桃が駆け付けた時には死神はおらず、
首と胴が離れた惨たらしい綾音の姿だけだった。
「またあれ使うか」
「あれ疲れるんだよなぁ。噛んだら失敗して死ぬし」
「ごたごた言ってる場合ではない。行くぞ」
「臨兵闘者皆陣列在前」
「成功した」
2つに離れていた綾音の身体が蘇った。
「あれ?私一体。きゃーーー。何で今回も裸なの」
「身体の時間を産まれた時まで巻き戻してその後急成長させる呪文だからね」
「良いから早く服貸して!」
隆史が上着を被せた。
「よし、死神を追うぞ」
「よし来た」
2人は行ってしまった。
「服探さなきゃ」
綾音は自室に戻り箪笥を探した。
「寒い寒い。あ、中学の時のジャージだ。これ着よう」
ジャージを取ると、その下に死神が隠れていた。
まるで綾音の行動を先読みするが如く。
「きゃーーーー」
つづく