Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬106

あらすじ
その頃綾音は

「そろそろ店員さん来る時間かな?」
時計は3時半を指していた。
店員は夕方以降に来ると言っていたのに、”恋”という魔法は時計の周りを遅くさせるようだ。
「まだかなぁ。いいや、JINEしちゃえ」
(店員さん、まだ来ないの?)
すぐに返事が来た。
(おや、気が早いなぁ。もう少し待ってて。準備ができたらこっちからJINEするよ)
少し馬鹿にされた気がしたので既読無視しておいた。
「店員さんなんていつまで経っても帰ってこないJINEでも待ってれば良いのよ」
(くるるるる)
腹が鳴った。
「おなか減った。おやつ何かないかな?」
冷蔵庫の中を探るとモンキーバナナが一房入っていた。
「これしかないか」
綾音は仕方なく皮をむいてそれを食べた。
「ぴんぽーん」
玄関のチャイムが鳴った。
「おかあさーん。チャイム鳴ってるよ。て居ないのか」
綾音は玄関に向かった。
「はーい。今開けますよー」
開けると、死神がいた。
「きゃーーー」
その瞬間全ての事を思い出した。昨日自分が会って、隆史と胡桃が忘れさせてくれた事を。
「い、いや。来ないで」
綾音は恐怖から尻餅をつき後ろに這いずっていた。
「ぐぉぉぉぉ」
死神の鎌が振り上げられた。


つづく