Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬55

あらすじ
一線を越えてしまった雪と楓姉弟

「この事は無かった事にしましょ。早く忘れましょ」
「・・・(姉ちゃんの身体、、、忘れられない、、、)」
それから家の中でも顔を合わす度に楓がちょっかいを掛けたり、
雪が「やめてぇ」って呻いたり、
姉弟の攻防は続いた。

「おかしい。月の物が来ない」
変化に気付いたのは3ヶ月後だった。
雪はドラッグストアに行って妊娠検査薬を買ってきた。
「陽性」
「やばい。これは浩助の子?それとも楓の?」
しかし雪の心は決まっていた。
「産むわ」
1年後、雪似の可愛い女の子が生まれた。

一方楓は悩んでいた。
「姉ちゃん似ってことは、僕似って事でもあるわけ?姪?それとも娘?」

一年前に戻る。

土曜日の昼間ZX-4RRで街を走っていると後ろからパッシングされた。
そのまま気にせずに走っていると後ろからYZF-R15が近付いて来て横に並んだ。
左手でシールドを上げると浩助だった。
リードしてくれたのでそのまま路肩に止まった。
サイドスタンドを掛けて、、、
「楓君、ちょっと良いかな?」
何だろう?例の悪行がばれたか?と身構えていると。
「雪の様子がおかしい気がするんだけど、何か知ってる?」
何か知ってるどころか自分が一番の犯人な気がして、
「さぁ?なんですかねぇ?」
なんてすっぽどけてみたり。
「雪の事だから浮気でもしてるんじゃないかと思うんだけど知らない?」
浮気も何も間違い犯してるなんて言えるわけも無く。
「其れは無いんじゃ無いでしょうか?」
なんて答えた。


つづく