Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス・スプリングその5

あらすじ
楓がようやく手に入れた念願のBMW

「さて、誰を助手席に乗せようか・・・」
取り敢えず綾音にJINEしてみた。
(綾音ちゃん、ドライブしない?)
暫くして返事が返ってきた。
(ごめーん。受験勉強忙しくてそれどころじゃない。楓君は頭良いから得ね)
ガーン。断られた。
仕方がないから雪姉でも誘うか。
「私は行かないわよ」
何も言ってないのに断られた。
「まだ何も言ってないじゃん」
「どうせBMWの助手席に乗せてあげよう、とか言おうとしてたんでしょ」
「まぁその通りなんだけどね。助手席じゃないとワイン飲めないでしょ」
「ワイン!あんた私にワインを飲ませる気なの??」
「あーでも行かないって言ったよねー。誰誘おうっかなー」
ちょっと焦らしてみた。
「良いでしょう。行っても。その代わり安全運転を頼むわよ」
「じゃぁ決まり。車出してくるから待ってて」
「え?この格好で行くの?大丈夫かなぁ」

30分後、郊外のファミレスに着いた。
「パッとサイデリアじゃん。まぁ楓だから期待するだけ損ね」
そして赤ワインを2本開けた。
帰り道。
「飲みすぎだって」
「ういーひっく」
家に着いた。


つづく