Mahalitoのブログ

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大石兵六謎物語3

あらすじ
蟹を倒し更に山奥へと進む兵六

すると山道の途中に坊主がいた。
何故か向こうを向いていた。
「おい坊主。ここいら辺で狐を見なかったか?」
「その狐はこんな顔かな?」
坊主が振り向いた。
顔が無くってぬっぺっとしとった。
「まさに妖狐!」
兵六は刀を抜き、斬った。
するとそのぬっぺっ坊が2人のぬっぺっ坊になった。
それで今度は横に斬った。
すると4人のぬっぺっ坊になった。
次は8人、その次は16人、32人、64人、と其処いら一帯ぬっぺっ坊だらけになった。
仕方が無いので阿弥陀経を唱えた。
仏説阿弥陀経。姚秦三蔵法師鳩摩羅什。奉紹譚。在舎衛国。祗樹・・・」
すると全てのぬっぺっ坊が1つに纏まり、
大きな狐になった。
その狐は八本の尾を持っていた。
その中で一番長い尾を斬ると、
狐は更に山奥へと逃げた。


つづく