月曜日の午後一、教室には三人の生徒の集まりがあった。
浩助、一也、そして京香だった。
同じ東京都大学の学生である三人は英文科だった。
しかし皆落ちこぼれでこれで英語の先生になれるのかどうか怪しいものだった。
「If a is True, then b is False.」
「Because b is anti a.」
京香はつたない英語で准教授の課題を読み上げていた。
「60点。。。かな。まるでプログラミング言語のようだ」
(クスクス)
教室で失笑が聞こえた。
(くそ。京香のことを馬鹿にしやがって!どうせ嫉妬だろ)
だが浩助にはどうにも出来なかった。
浩助はもっとひどかった。
京香の言った言葉がほとんど聞き取れなかったのだ。
一也は少しましだった。
「If a is True, b will be False.」
「少しましかな」
准教授は言った。
(ワイワイ)
(一也め。女子受けだけは良いんだから)
浩助は、、、今回は宿題は無かった。
(キーンコーン)
鈴が鳴った。
帰り道。
「部室寄ってく?」
「あれ部室って言うのか?」
「良いじゃ無い。私たち3人の溜まり場なんだから」
「じゃ、1時間後に」
「OK」
「はーい」
1時間後。3人が居たのは
「麻雀研究会」
と札がかかった部室であった。
つづく