Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬1

一也と浩助は2人で大きな発泡スチロールの箱を抱えてきた。
部室のドアを開けて其れを中に置いた。
「よし、次は水だ」
大きなポリタンクに入れた18リットルの水道水を中に注いだ。
次に小さなカルキ抜きを3粒ほど入れた。
その中に何かが入っているビニール袋を浸した。
5分ほど待った。
「そろそろかな」
ビニール袋を開けると発泡スチロールの箱の中に、
15センチくらいの稚鯉が2匹泳ぎだした。
1匹は大正三色、もう1匹は黄色のドイツだった。
「1匹150円で買えたけど、どこまで育つかな?」
「60センチくらいまで育ったら幾らになるだろう」
「50万は堅いんじゃ無い?」
2人「うひょー」

 

翌日部室のドアを開けると、
2匹とも発泡スチロールから飛び出して干からびていた。


「鯉は跳ねるのか・・・」
蓋を載せましょう。


つづく