Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンスオータム11

「MONDA NONKEY」
京香のバイクのタンクにはそう書いてあった。
「遅いわねぇ。このバイク。でもあんまり飛ばすと捕まっちゃうしなぁ」

「えーっと。何持って行こうかなぁ。RPGはノラクエで良いかなぁ。
アイドライドの方が良いかなぁ。それともドルアーガ・・・」
「上魔界村はどうしよう。あ、あれはファミ○ンじゃないか」
「車のゲームはF1・・・ディスクが要るか」
色々考えながら走っていると急に信号が変わって前の車に突っ込みそうになった。

「危ない。集中しよう」
その内家に着いた。
京香はバイクを家の前にエンジンを切らずに置いて、家に駆け込んだ。
そして面倒なのでリュックにファミ○ンのカセットをざっと詰め込んで大学に戻った。

「ただいまー。粗方持ってきたわよ」
「ほうほう。何を持ってきたの?」
「珍品。金品。大名品」
「どれどれ。ノラクエあるなじゃいの!やってみよう」
「ちょっと待ってね。エキサイトバイク引っこ抜くから」
「引っこ抜く?押したら抜けるんじゃ無いの?」
「それ付いてないんだよ」
「さすが互換機ね」

「ノラクエ突っ込んでスイッチオン。あれ?点かない。フーフーしなきゃ」
雪はノラクエの端子に強く息を吹きかけた。そしてもう一度付けた。
「点いた!」
「おお!これが噂に聞くノラクエの一作目」
「王様も兵士も勇者も皆こっち向いてる 笑」
「何々。復活の呪文。紙紙」
「あれ?呪文間違えた。最初からやり直しだ」


つづく