あらすじ
ホテルに取り残された健志は
「おはようって笑う君が!(夢)」
「は!」
健志が目覚めるとおはようって笑う君はいなくなっていた。
代わりにベッドの横のテーブルに二万円が載っていた。
(何この二万円。どういう意味??)
(これでホテル代払っといてってこと?)
しかしホテルはチェックアウトされていた。
(どうしよう。連絡・・・取りづらい・・・)
結局健志はそのまま家路に着いた。
「あら?健志。おかえり。何処に行ってたの?」
母親の問いに「友達んとこ」と素っ気なく答えて自分の部屋に入った。
同日。同時刻。
雪は麻雀部で京香に麻雀の基本を教えて貰っていた。
「3と7は重要な牌よ」
「3が4つ見えてたらその外側は無いに近いと考えて良いの。7も同じ」
「その時3と7は壁って言うわ。3つならワンチャンス。
但しワンチャンスは逆に危険な時もあるので注意」
「ふむふむ。壁にワンチャンスね。有難う。よく分かったわ」
「あと闇の麻雀も教えとく」
「え?それはさすがにいいわ」
「良いから聞いて。ごにょごにょ」
「うわーえぐいなぁ。勝つためにだってそこまで」
「そうする相手も居るって心の片隅に入れといて」
「有難う。勉強になったわ。また教えてね」
「喜んで。あと・・・」
「どうしたの?京香」
つづく