Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス・スプリングその1

春が来て短い春休みが来て

「ふぅ、」
と短い溜息をついて、
朝食後のテルミサルタンを水とともに飲んだ。

京香の父は一時期上の血圧が150もあったが、
テルミサルタンを飲んでからは良い時は110台まで出るようになった。
そしてもう1錠、メトホルミン250を飲んだ。
これは糖尿の薬である。
それで入院寸前までいったヘモグロビンA1cの値が6.6まで下がった。

「油断はしないでください。幾ら薬を飲んでいても食生活が乱れたらすぐに血糖が悪くなりますからね」

しかしフリーレンのファイルをコンプするのに買ったゼリーが12個もある。
「また暫く節制しないと」
そう言って父はゼリーを貪り始めた。

「あぁ、次通院した時の血液検査が怖い。また薬増やされたらどうしよう」

「お父さん行ってくる。間食はしないように」
最近娘の京香が頻繁に出掛けるようになった。
多分男だろう。


父の言う通り。
京香はCBRで三郎はNONKEYで山に行き
逢瀬を重ねては家に帰ってきた。

「京香。恋人でも出来たのか?一度家に連れてきなさい」
「そのうちね」
京香は後ろを向きペロッと舌を出した。


つづく