「む、むぎゅぎゅ!」
いきなり唇を奪われた浩助は戸惑っていた。
浩(FKなのに!)
雪(FKってなに?)
浩(ファーストキス)
雪(フリーキックかと思った)
浩(嘘でしょ?)
雪(嘘に決まってるじゃない)
そうこうしている間に事は終わった。
浩助はがっくりとしながら
「うまくいかなかった、、、」
雪は返した。
「最初はそんなもんよ」
「君は手慣れてるね」
「女は恋に生きる者よ」
少し時が流れて浩助は思い切って聞いてみた。
「君の連絡先を教えて」
「やめとくわ」
雪は返した。
「なんで!?」
雪は徐(おもむ)ろに
「あなた好きな人いるでしょ?」
浩助は驚いた。
「なんでそれを!」
「言ったでしょ。女は恋に生きる者だって」
雪は続けて言った。
「あなたは京香のことだけを想っていたら良いの」
「知ってるのか!?京香を」
つづく