「ガチャ」
風呂の扉が開いたようだ。
彼女が風呂から上がってきた。白いバスローブを着ている。
湯煙を上げてとても美しかった。
「どうするの?あなたも入るでしょ?」
「あ、ああ。入る。入るよ」
浩助は押される様にバスルームに入り、服を脱ぎ出した。
「ガチャ」
扉が開いた。
「ふーん」
「な、何?」
「結構良い身体してるのね。胸毛まで生えちゃって」
「ちょちょっと。脱ぎにくいから出て」
「可愛い!」
何なんだ一体。今日は完全に彼女にペースを握られている。
まあホテルに入った時点でそれは決まりか。
浩助は時間が勿体ないのでサッサと身体を洗い髪を洗い流した。
「さて、後は・・・これだ」
彼女とお揃いのバスローブ。
着て風呂を出ると彼女はTVを点けていた。
「見てこれ。エロくない??」
画面を見ると安っぽいAVが流れていた。正直見飽きている。
でも彼女と観るのは初めてなので。?彼女?
そう言えば彼女の名前を知らない。
「君、名前は?」
「人に名前を聞く前にまず自分から名乗りなさいよ」
「そ、それは失礼。浩助だ」
「私は雪」
「で、このホテルに僕を連れ込んだ目的は?」
「目的?おかしい!こんな所に来る目的は1つでしょ?」
そう言うと雪は浩助に強烈な口付けをかましてきた。
つづく