それは 秋の夜の
私の部屋での 出来事であった
その夜は風が強く 閉めた雨戸が
ガタンガタンと 揺れていた
「ひゅ~ ゴトンガタン ガタンゴトン」
暫くすると
「コン コン コン ココン」
と外から何かが 雨戸を叩く音がし出した
「何だよ~ 気になるな~」
意を決した私はベッドから起きて
意を決して雨戸を開けた
「ガラガラガラ」
何のことはない
物干し竿に掛かっていたハンガーが風に揺られて当たっていただけだった
「まっそうだわな 笑」
と思っていたその時!!
「どんがらがっしゃーん」
背後で物凄い音を立てて何かが落ちた
本棚の上に置いてあった日本人形がそこに静かに落ちていた
終わり