Mahalitoのブログ

少女ロマンス・スプリングをよろしくお願いします

少女ロマンス冬25

桜子

あらすじ
楓が大学に行って数日後

楓「・・・」
楓が休憩時間に窓の外を見て考え事をしていると、
「何考えてるの?どうせしょうも無い事考えてるんでしょう」
と声を掛けてきたのは隣の席の”自称”美少女高校生、桜子だった。
でも”自称”とは言え楓は結構いい線行ってるなとはつくづく思っていた。
「ねぇ桜子」
「なぁに?」
「ちょっと付き合ってくれない?」
「な、何言ってんの?付き合うも付き合わないも私達はまだ勉強第一の高校生で」
「違う。そういう意味の付き合うじゃ無くって。放課後ちょっと付き合って」
前述した楓の彼女はこの桜子に違いないんだが、
当の本人はその自覚が無かった。
何故なら”キスした”時に桜子は意識が無かったからだった。
もっとわかりやすく言うと人工呼吸しただけだった。
だから桜子が楓の彼女と言うのは楓の勝手な思い込みであり、
桜子は桜子で自分の想いを明かせずに居る。
そのような微妙な関係の2人であった。

「で、放課後何処に行くの?」
「オニオンボウル」
「何しに?」
「色々と」
「ふーん。色々ねぇ。じゃぁこうしよう。私が今からこの100円玉を投げるから、表が出たら付き合うわ」
桜子は100円玉を投げて掴んだ。
「さぁどっちでしょう」
開けると、裏だった。
「・・・」
「・・・」
「もう1回よ!」
もう1回投げた。
表だった。
「ほら表が出た。仕方無いなぁ付き合ってあげる」
楓(これってツンデレって言うのかな?)


つづく