ゲームが消えた後
前回のクリーンアップでSSDは壊れた。
「もう暫く冒険は御免だけど、PCは使うしなあ」
仕方ないのでネットで価格を競争させて、
一番安いSSDを取り寄せることにした。
25世紀の通販は進んでいて、
トラックなど使わない。
注文したらデータが近くの支店に飛び、
ドローンで店からダイレクトに飛んで来るのだ。
お陰で注文したら2時間で来る。
そして置き配専門のポストに置かれる。
メールが来ていたので見に行ったらあった。
「昼飯前ね」
ただし、
サービスは付いていないので、
取付は自分でやる必要がある。
25世紀のPCは進んでいて、
マザーボードなど使わない。
SSDはスティック型で、
それを差し替えるだけで、
PCは治った。
「バッチリね」
そこにアレクがやって来た。
「あれ?ミリヤ。何だか何か月も会っていなかった気がするのは気のせい?」
「気のせい気のせい。ちょっと訳あってファイナルフィッシングは暫くやめるから」
アレクは不思議な感じがしていた。
あれ?何か子供がいたようないなかったような。気のせいか。
どうやら2人の記憶に不整合性があったらしい。
それもSSDの取り換えで無かったこととなった。
つづく
