夏真っ盛りでもどこか涼しい25世紀の夏
現在の陽射しでは考えられない程暗い夏。
それが25世紀だった。
四季は消え、
雨季と乾季に別れた季節。
人々は外に出ないようになり、
必然とインドアが流行した。
その中でも21世紀から本格的に流行したインターネットと、
IT(情報技術)を組み合わせたコンテンツが世界的に立ち上がった。
「ファイナルフィッシング」もその一つで、
世界を釣りをしながら旅をする、
をコンセプトにもう17作目まで数え上げられていた。
そんなゲームの中で遊ぶ4人。
ミリヤ「今日は4人でゴブリンの基地に突撃するよー」
リリア「おお!ゴブリン討伐の旅!」
ライザン「ちょっと召喚の準備してくる!」
ミリヤ「アレクが来るまで時間があるからゆっくり急いでー」
リリア「どっちなんだい!」
ミリヤ「私も錬金術の準備するからリリアは釣りでもしてて」
リリア「わかった。竿と餌貸して」
ミリヤはそれぞれを渡した。
5分後。
「きゃー」
どこかから悲鳴が。
リリアは竿を置きレイピアを構える。
やって来たのはゴブリンに追われた少女だった。
「こっちへ追いで」
少女を庇う様にしてゴブリンの前に立ちはだかる。
「ゴブーそいつを渡せ」
「嫌だと言ったら?」
「お前から先だー」
戦闘が始まった。
「つ、強い。やられるかも」
そう思っていた矢先。
「ヒール!」
少女から援護があった。
「ナイス!」
何とか態勢を立て直してゴブリンを屠った。
つづく
