Mahalitoのブログ

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少女ロマンス・スプリングその43

あらすじ
陰陽師から命からがら逃げだした妖怪

「いてててて」
尻尾を1本無くして玉藻は痛がっていた。
「玉藻、大丈夫?」
「大丈夫、今晩寝たら元に戻る」
お菊「じゃぁ墓地に行きましょう。安心して眠れるよ」
玉藻「永眠しちゃうの」
お菊「ここ。後の人が作った私の墓」
そこに2匹の妖怪が行くと、
白い枝のようなものが出ていた。
「これを咥えて」
お菊の言う通りに咥えてみると、
養分が出てきて身体に染みていくような気分になった。
「効くー」
そのまま一晩眠った。

起きると次の日の夕方だった。
玉藻が尻尾を見るとちゃんと九尾生え揃っていた。
お菊を見ても三角頭巾が頭に戻っていた。
玉藻「よし、人間食いに行くか」
玉藻とお菊揃って女に不自由してそうな若い男を狙って、
墓に連れてきては精気を奪い、
どんどん体力をつけていった。
「これで陰陽師が来ても対抗できる」
更に男の精気を吸い取っていった。
陰陽師の方も対策を考えていた。
胡桃「玉藻だけでも苦労してるのにお菊まで敵に回しては持たない」
隆史「師匠呼ぼうか」
胡桃「呼べるならば」
隆史はスマホを取り出してちょちょいと指をさした。
胡桃が陰雷を打つと、師匠に電話が繋がった。
隆史「敵が強すぎるんです」
師匠「待っておれ」


つづく