アレクの事を諦めようとするタヌヌ
そしてタヌヌは仲間の元へと帰った。
仲間が冷やかしてくる。
「長に聞いたわよ。良い人いるんだって?w」
口の軽い長め~。
「で、どうだったのよ?うまく行った?」
「うん、まぁ。肝受け取ってくれた」
仲間が見合って。
「やだ~成功じゃん~」
「やったねタヌヌ~」
タヌヌは振り切って、
「そんなのじゃないのよ!」
と言ってその場を後にした。
「どうしたのかしら?何か怒らせる事言った?」
「さぁ?」
仲間の集い場所の裏の河原でタヌヌは一人で居た。
「はぁ。誰も分かってくれない。恋ってこんなに苦しいの?」
その時長が叫んだ。
「おーい。明日の狩りに備えてそろそろ休むんだぞ」
タヌヌを除いてみんな眠りについた。
すると長がタヌヌの元にやって来て、
「お前も休むんじゃぞ」
と言った。
タヌヌは、
「長、御免。肝無駄にしちゃった」
長は言う。
「タヌヌや。恋なんて物はそうそう上手く行くもんじゃないぞ。諦めたらそこで終わりじゃぞ」
続けて
「明日から3日休みをやる。上手い事してこい」
と言った。
つづく
