フィオレからのラインは収まったが
どうしてもフィオレの事が気になるので、
アレクはちょくちょくフィオレにラインを打っていた。
しかし、
「大丈夫。私に構わないで」
「私は変わってしまったのよ」
「お願い。もうラインを打ってこないで」
などのネガティブな返事しか返って来ないので
余計に気になってしまってしょうがない。
「僕たちは不本意ながらもあんな事になった関係だし、
一度会って話がしたいんだ」
とラインを打つと、
「やめて!!不本意とか言わないで!!私との事はそんな物だったの!?」
と拗れてしまった。
更に、
「私は魔道に堕ちてしまったわ。もう聖女には戻れない」
と気になる一文が来た。
魔道?聖女から魔女へと堕ちてしまったのか?
そうなると余計に気になってしまう。
それがナイトたる所以か。
「私はあなたの相棒、ミリヤさんを憎んでしまう。私の裏側の一面が動かないうちに、
ミリヤさんを守って」
は!ミリヤが危ない!
そう思ったアレクは慌ててミリヤに電話した。
繋がらない。
遅かったか!
つづく